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「スウィート・モロッコ」 若山ゆりこ 著

 辰巳出版 1,470円(税込) 2012年2月発売

 

甘くて不思議な楽園モロッコを存分に楽しむエキゾチックな旅絵本!

 

アフリカ大陸の北西、先住民ベルベル人の文化やサハラ文化、豊穣なアラブの文化、そして洗練されたヨーロッパの文化が混じり合うミステリー・ランド、モロッコ。

 

穏やかで抜けるように青い地中海と、丘に連なる真っ白に塗られた家々が印象的な港町タンジェ。世界最大の迷路のようなメディナ(旧市街)のある古都フェズ。そしてピンクに彩られた魅惑的な都市マラケシュ。険しいアトラス山脈を越えてさらに奥地へ進めば、広大なサハラの風景が広がります。めまぐるしく変わるダイナミックな自然と映画のワンシーンのようにエキゾチックな風景が、多くの旅人を魅了してきました。

 

また、イスラムの由緒ある伝統と豊かな自然の中で育まれた独自の文化も特筆すべきもの。目眩がするほど細かなモザイク、伝統職人が意匠を凝らしたインテリアの美しさは古くからヨーロッパの芸術家に多くのインスピレーションを与えています。

 

さらに、スパイスやドライフルーツ、オレンジやローズ・エッセンスをふんだんに使った快楽的な料理の数々。山を越えればリズムが変わると言われる豊かな音楽や、女性達の間で伝えられてきた独自の美容法や自然の化粧品など、興味が尽きません。

 

実は著者にとってはじめての海外旅行がモロッコ、訪れた当初からなんとも不思議でミステリアスな空気にぐっと心を掴まれ、その印象は今も変わりません。エキゾチックで甘やかな、その風景の裏側に秘められた、謎めいた「何か」を感じています。その何かをもっと知りたくて、何度も足を運んでしまうのです。

 

「スウィート・モロッコ」はモロッコをぐるりと一周しながら、そのバラエティーに富む風物、そこで楽しめる様々なアクティビティを沢山のイラストと写真、文章で紹介しています。モロッコのイメージが広がる一冊です!


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「はじめてのイスタンブール 雑貨とおいしいものと音楽に出会う旅」 若山ゆりこ 著

 スペースシャワーネットワーク 1,728円(税込) 2010年10月発売 

 

イスタンブールは私にとって夢の街。海に囲まれ丘の多いこの街を、ふらりと散歩すれば、至る所で宝石のように輝くマルマラ海のブルーに出会う。夜になれば酒場をロマの楽士たちが流し、小皿に並べた前菜メゼをつつきながら、人々がくつろいだ時間を過ごしている...

 

大好きな街イスタンブールの魅力を「街歩き」「食」「音楽」と3つのテーマに分けて紹介しています。「はじめての〜」と銘打っておりますが、通常のガイドブックではあまり詳しく紹介されない新市街や、イスタンブールの音楽についても沢山ページを割いています。食に関しても結構なボリュームです。どちらかといえば「私の好きなイスタンブール」といった趣かな。リピーターにも十分楽しめる内容です。

 

前作「ガールズ・インディア!」とは雰囲気を変えて、おしゃれなハンサムタウン、イスタンブールにふさわしい、すっきり見やすく可愛らしいデザインの本に仕上がりました。イスタンブールの独特の空気感が伝われば何よりです。


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「ガールズ・インディア! 女子のための極楽インド案内」 若山ゆりこ 著

 河出書房新社 1,512円(税込) 2008年10月発売 

 

キラキラマックス!色彩豊かな素敵インド服、美男と美女が歌って踊る、笑って泣かせて楽しさてんこ盛りのボリウッド、緑あふれるケーララで極楽アーユルヴェーダ等々...インドには女子も楽しめる魅力がいっぱいです。

 

インドに魅せられ2001年から毎年インド通いを続ける著者が、5感をフルオープンして体験した、素敵!カワイイ!びっくり!気持ち良い!インドをイラスト満載で綴りました。文字も含めほぼ90%手描きで構成された、愛を詰め込んだ渾身作です。

 

インド旅といえば、自分を見つめる精神世界系かハードコアなバックパック旅、という、それまでのインドのイメージをあえて覆してみようと、当時著者は既に「女子」の年齢を越えておりましたが(笑)、タイトルを「ガールズ・インディア」、表紙もピンク色にしてみました。インドってコワイ所...?と思っているに方に是非読んでいただきたいです。

 

著者のインド通いは相変わらず続いていますが、都市部はますます発展し、当時は驚きだった「おしゃれなインド」の風景も、もすっかり定着してきた感があります。発行は2008年、インドが豊かになり、そのカルチャーに新しい風が吹き、変わらない古いインドと、新しいインドの交差する、ちょうどいい塩梅のインドの空気感を、ちょこっと切り取ることができたかなと思っております。この本は、中国語にも翻訳されました!


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